■ あらすじ及び企画意図 ■

国内最高の女優が拉致された息子を取り戻すため、生放送リアリティーショーで犯人の要求に従いミッションを遂行する孤軍奮闘記を描くリアリティ・スリラードラマ。

これは誘拐に関する話ではない。
メディアこそ、そしてメディアが見せるものに対する社会構成員達の反応こそ、その社会が渇仰する‘欲望’を赤裸々にみせてくれる。生命と人権が掛かった事にさえエンタテイメント化するこのドラマの中の状況と、我々が毎日観て聴く事に大きい違いがあるのか。それはただ作る人間達だけの責任なのか。我々の社会の現住所を‘リアリティースリラー’番組を通じて犯人を追い、犯人は番組を段々刺激的に引っ張っていく、という極端的な状況を借りて話したい。

これは希望に関する話である。 我々が正しいこと、もっと良いこと、価値のあることを願うとすると、作る人間達はそれを作るために悩むしかないはず。
そして、そんな社会では、無残な犯罪が起こる可能性は少し減るのではないだろうか。

（内容出処：SBS )